所属カウンセラー

profile

望月 二三子

Fumiko Mochizuki

在職中の活動

〜在外公館在職中の前半〜

主に報道官秘書として勤務しました。本国政府の政策発表などをプレスリリースとして日本メディアに紹介したり、政府要人来日の際は随行記者のクレデンシャル対応や管理、また、両国記者専用のプレスセンターでの対応などに携わりました。

〜後半の約20年間〜

領事部でビザ情報をウェブサイトやSNSで提供したり、ビザ申請者からの質問に対応するコールセンターの管理など、コンシュラー・コミュニケーション・ユニットのチーフとしてビザ申請者のサポートを行いました。さらに、退職前の数年は留学推進プロジェクトの一環として、日本の中・高・大学に領事と共に出向き、留学ビザ申請説明会を行ったり、転勤に伴うビザ申請が必要な起業向けに説明会を開いたりと、年間70件を超えるアウトリーチ活動を行うなど、推進プロジェクトの中心的役割を果たしました。

臨床経験

臨床心理学修士は在職中に修得しました。米国臨床心理大学院日本サテライト校で、家族療法や認知行動療法など様々な理論を軸に心理的社会的問題を抱えるクライアントを理解し彼らの回復を支援していくための心理療法を学びました。卒業要件として課された320時間の臨床実習では診療内科で心理臨床実践を行いました。実践終了後も同クリニックでのカウンセリングを続け、ひきこもり、うつ病、統合失調症、不安や気分障害などで苦しむクライアントのカウンセリングを行いました。また、卒業要件2つ目のクライアント体験では、当時母を亡くしたばかりだったので、自分の問題を言語化することで気持ちが整理でき、自己洞察を深めることができました。この体験はクライアントの話を傾聴しクライアントに寄り添ったカウンセリングを学ぶ上で大変貴重な体験となりました。摂食障害と心理教育について書いた修士論文はディレクター賞を受賞しました。その後も1年半に及ぶ電話相談員研修を受け、ボランティア相談員として病識のない人や孤独な人など様々なコーラーからの電話相談に対応した経験があります。

異文化体験からの学び

日本は、ハイコンテクスト文化と言われ、コミュニケーションは言外に含めてものを言い、フィードバックは間接的に行う、意見の対立は避けたいなど、文化的にユニークな特徴をもっています。そのような文化背景をもつ日本人がグローバルな組織で働き始め、当初はとまどいの連続でした。仕事を円滑に進めるためには相手の背後にある文化的特徴を理解することが求められます。一方で、異文化理解の土台である自己の感受性を育てることにも目を向ける必要があり、異文化にある人々を知っていくことは自分自身をより客観的に知る機会となりました。異文化社会における異文化コミュニケーションでは文化に優劣をつけない相対主義の立場をとることが大切です。違いを受け入れ、その上で「和して同ぜず」の姿勢で対応力を培ってきました。このような異文化体験を通して得た観察力、対応力をカウンセリングに活かせると信じています。

現在の活動

現在は、カウンセリングルーム「ほっとひと息」でカウンセリングを行っています。また、日本語教師・ビジネスマナー講師として、都内の日本語学校で外国人留学生や日本で働く外国人に日本語やビジネスマナーを教える他、地域の外国人生活者にもボランティアで日本語を教えています。

資格

心理カウンセラー

産業カウンセラー

日本語教師

ICX認定外国人向け日本ビジネスマナー講師

中学・高等学校教諭(英語)

学校図書館司書教諭

伊藤 桂子 

Keiko Ito

活動の紹介

〜看護師〜

看護師として12年間勤務し、アルコール依存症治療専門病棟で女性や高齢者、壮年期男性の患者さんの治療と回復支援に携わりました。依存症は回復に時間がかかる難しい疾患ですが、適切な支援によって回復できる疾患です。また、その家族の方も自身の回復に取り組む必要があり、そこに関わるため臨床心理学を学びました。

〜看護教員として〜

看護師としては、教員として看護師を養成する教育に携わり、2010年に東京医療保健大学で講師に着任、准教授を経て、2016年に東邦大学の准教授、2017年からは教授として、精神看護学を担当しています。看護師として、カウンセラーとして治療に携わってきた経験をもとに、アルコール依存症を中心としたアディクションからの回復の過程や、本人と家族への支援に関する研究を重ねています。

臨床経験

臨床心理学修士は、米国臨床心理大学院日本サテライト校で修得しました。そこで、家族療法や認知行動療法など様々な理論を軸に心理的社会的問題を抱えるクライアントを理解し彼らの回復を支援していくための心理療法を学びました。在学中から、遠藤嗜癖問題相談室で3年半、心理カウンセラー(研修スタッフ)として個別相談やグループミーティングを担当し、そこでは、摂食障害やギャンブル、買い物、Sexなどの依存の問題を持った方、性犯罪やDVの加害者、ひきこもりや対人関係の問題を持った方、その家族の方の相談支援に対応しました。2021年には公認心理師の資格を取得しました。

依存症と向き合う

 アディクション(依存症)は特定の物質使用や行為を繰り返し、自分ではコントロールができなくなり、やめたいと思ってもそこから抜けられなくなることです。
何かに依存すること、何かにハマることは、決して意味のないことではなく、その人を何とか支えているものとしてもとらえることができます。しかし、アディクション傾向が強まると、日々の生活や健康、大切な人間関係や仕事などに悪影響を及ぼすことになります。
近年ではアルコール依存や薬物依存、ギャンブル依存、摂食障害、インターネット依存など、アディクション問題の多様化や複雑化が多く認められています。アディクションには、依存の対象がなければ生きていけないという思い込みに働きかけ、自分と向き合い、行動を変えていくようにアプローチします。さらに重要なのは、依存をやめ続けるために自らケアをする力を身につけることです。
アディクションは正しいケアとサポートを受けることによって回復することが可能です。ぜひご相談ください

趣味

身体を動かすことが好きです。毎日1万歩を目標に歩いています。冬にはスノーボードを楽しみます。また、仕事もかねて1年に1度はお寺に入山して坐禅をします。座右の銘は「行雲流水」、物事に執着しないでありのままの自分で過ごしていきたいです。

資格

心理カウンセラー

公認心理師

東邦大学看護学部精神看護学研究室 教授